東北食べる通信2018年5月号 桜鱒

桜鱒。川に棲むヤマメが海に降りるとサクラマスとなる(ヤマメはサクラマスの河川残留型に対する呼称)。ヤマメ自体は全国的に分布するものの、冷水域に生息するため北海道や東北では海に降りることができるので、北…

流通が運ぶことができない、ソウルフードと土地の精霊

どれだけ流通が発達しても、その土地に行かないと味わえない味がある。青森県むつ市、海峡ロデオ大畑の漁師さんたちに「これが俺たちのソウルフードや!」と教えてもらった「イカの白子とマツモ(海草)の煮物」(通…

東北食べる通信 2018年4月号 倉石牛

倉石牛。いわゆる黒毛和牛だが、正面からよく見ると多少青と紫がかっている質感、去年の赤豚もそうだし、これまで乗ってきた漁船の上で見てきた魚も、いきものはみな生きている間はなにかしら輝きを放っている。(魚…

一年っていつから始まるのか?

一年っていつから始まるのか?その答えがありそうな、春のお祭りにお邪魔する。年度末仕事などと言って行政の予算消化のイメージが強いけれど、年度という概念を考えた人は冬至の後の真冬の三ヶ月の準備期間を設けて…

地質と神話のかけあわせから読み解く

熊本県阿蘇地方、前回に引き続いて第二回目調査で解ったこと。 神話ってまったくよくわからない。神武天皇ってほんとに実在したんだっけ?その頃は大王って呼ばれてたんじゃないの?イザナギとイザナミから始まって…

東北食べる通信 2018年3月号 独活

地球上での最先端「SDGs」はこの里山にあります!と言い切った元校長先生の里山講義

僕が「里山」という言葉を最初に聞いたのは、2005年の愛知万博の頃だった。そこで見たものはなにか違うなあというモヤモヤを抱えながら、あれから干支が一周回って、風通しの良い、居心地の良い場所を探し求めて…

東北食べる通信 2018年2月号 真牡蠣

火の国の錆が生み出した美

熊本県阿蘇地方の持続可能性を前提にした地域活性化の下調べ、一泊二日の旅。阿蘇黄土と呼ばれるこの土地独特の土の採掘場にて。この錆を生み出したのは褐鉄鉱とも呼ばれる土。6千年前まで湖だった阿蘇谷の最も低い…

雪の日にだけ出現する武蔵野の青い池

ここは北海道は美瑛の青い池・・・ではなく、東京23区内の武蔵野の残像が残る家の隣なのですが。深夜2時頃までに降り積もった雪は約30センチ。翌朝の天気は快晴ときたら、早起きするしかない。日の出と共に起床…

東北食べる通信 2018年1月号 赤藻屑

松島湾。日本三景なんてなんぼのもんやと思っていたけれど、参りました。この海はいままで行ったどこの海ともまったく違って、どこをどう切りとっても絵になるのだ。 松島をどこから見るのが美しいか?それは、塩竈…

東北食べる通信 2017年12月号 胡桃

東北食べる通信12月号の入稿が完了。2017年、最後の最後で最も濃密な編集が出来た。この地域の味わい深い濃厚な雰囲気を表現することは、東北に来たばかりの4年前では難しかったと思う。東北新幹線二戸駅を降…

武蔵野うどん屋の満州うどんと、壇流クッキング

満州うどん。最も近距離で食べられる、ここらへんで冬期、最も美味い食い物の一つである。家から徒歩5分、池の周りを半周ぐるりと散歩して行った先に店がある。満州うどんは「むさしの エン座」で食べられる冬季限…

東北食べる通信 2017年11月号 土垂

東北食べる通信11月号の入稿が完了。二度目の里芋、二度目の相馬。今回の生産者である菊地将兵さんは、取材一日目の夕方、港からもらってきた魚の生ゴミを鶏の餌にする為にドラム缶で煮込みながら、自分を育ててく…

ハマチのへべす締め

寒くなってきたぞ!日本酒の季節だ!今夜の酒の肴は「ハマチのへべす締め」すだちでもかぼすでも何でも良いが、脂の乗ってる魚と柑橘の組み合わせが美味い。絶賛ヘビーローテーション中である。最近は電車に乗ってて…

シイノキネットワーク ウェブサイト

シイノキネットワークというウェブサイトができました。約一年ちょっと前に 小宮 真一郎 さんにお声がけいただいて以来、通うこと約30回。この土地の象徴である神奈川一円が見渡せるゆるやかなシイノキの丘でな…

東北食べる通信 2017年10月号 玄米

東北食べる通信10月号の入稿が完了。東北食べる通信、ちょっと変わりました。編集体制が変わったこともあって、臨機応変に次ぐ臨機応変の編集部スタッフ総力戦である。編集長による熱い熱い農家さんに対する情熱の…

「自由への憧れ」の終わり

先月末放送が終了した2017年度前期のNHK朝ドラはかなりの朝ドラのイノベーションだった。1964〜68年の東京において、主人公である有村架純に、右肩上がりの成長はすべてではない、夢を見ることがすべて…

東京ベランダ通信・2017秋

リビングの背景に、日に日に存在感を増しているのが山形の里芋の在来種である甚五右ヱ門芋(じんごえもんいも)である。もともとは、東北食べる通信2014年10月号の表紙に撮影した芋から3シーズン育ててきたの…

Urban Vege Akishima 2020 収穫祭 バックキャスティング

これは、2020年に東京都昭島市で開催されるアーバンベジ・昭島2020という架空のフェスティバルイベントの会場案内を想定したA1サイズの地図パンフレットである。バックキャスティングと呼ばれる手法を用い…

東北食べる通信 2017年9月号 豚

東北食べる通信9月号の入稿が完了。二回目の豚。今回はデュロック種と呼ばれる豚で全体に毛並みが赤かったりちょっと紫がかっていたり、その名も「赤豚」としてブランド化されている。取材の中でバラ・モモ・ロース…

厳冬に天使舞い降りる夕陽の沼

水辺の風景というのは、どこへ行っても無条件に引き込まれるもので、北海道・東北地方の場合はハクチョウやマガンなどといった、シベリアとの行き来をする渡り鳥がその水辺の主人公となる。秋になると南下して渡って…

我々の仕事は「生々しさ再接続業」であるのかもしれない

空にちょこっと近い里山、知られざる神奈川県大井町の丘のツアーは、最近「シイノキリトリート」と命名されつつある。リトリートとはなにか。なにを回復するのかという説明をする上でのコンセプトは農体験を通した全…

東北食べる通信 2017年8月号 棒穴子

東北食べる通信8月号の入稿が完了。記念すべき50号にこの食材のチョイスというのが挑戦的というかなんというか。今回は日程の都合で現地に行けなかったので、写真はすべて 山下雄登 撮影。表紙の写真がどうなる…

中国式精進料理「普茶料理」方式でつくるけんちん汁づくり

空にちょこっと近い里山、知られざる神奈川県大井町の丘で。リトリート感覚の日帰り農体験の実験的ツアー第二弾を少人数で開催。ブルーベリー狩りの後の、今日のメインディッシュは丹沢を守る最年少の猟師である古谷…