もし、僕に高校3年生の時代があったなら。本当にとても腐りきっていたと思う。でも、高校2年の春の5月に気がついてしまった。「ああ、行く必要なんて、ないじゃん」て。気がついたというか、開き直ったというか。やっぱり、最低1年は行っておかないと「あれは違った」とも言えないしな、なんて思っていた。文部省教育から飛び降りた。社会に規定されたものを演じていた自分を辞めた瞬間。
それから、しばらくは苦しんだ。高校を辞めたのが1996年で、2002年くらいまでは苦しんだ。すごい苦しかった。辛かった。大学行かないとか言ったけど、実際、会社に入ってみて、みんな年上で、それも10歳は年上の人ばかりで、同年代の仲間が居なくて、皆先輩方々はプロフェッショナルで、しごかれて、とても辛い、とか。大学に潜ってみたけれど、昼間から仕事もしないで、授業の聴講に行って、自分は一体、なにしてるんだろう?とか。社会からどんどん遠くなっていっててまずいんじゃないか、とか。日本人としてありえないんじゃないか、とか。本気で、そんなことを悩んでいた。
でも、いま、それらのひとつひとつが、なにも間違っていなかったと思うし、あるとき自分の中で、わだかまりが解けていったことがあった。邂逅、英語だとイニシエーションとでも言うんだろうか。それまで辛かったものがすべて解けて一つの固まりになった瞬間が、確実にあった。あまりよく考えずに、まずはやってみてから発見して、自分らしさを取り戻す。そうやってこれまでも生きて来たし、これからもきっとそうするんだと思う。
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