先日買ったシグマの18-300mm F3.5-6.3レンズをマニュアルフォーカスでいじくりまわしていたら、なんだか凄いものが撮れた。撮影地は例の東京23区内の水辺で、紅梅咲く午後の最高の光が当たっている瞬間である。望遠レンズってのは、ただ遠くが撮れるっていうだけではなく、手前の被写体と奥の背景をありえないかたちで融合できたりするものらしい。300mmなりのボケ感の世界を発見した。
昔は梅が咲いて、少しずつ春が近づくことに諸手を挙げて喜んでいたけれど、最近はどちらかというと冬が終わってしまう危機感に焦る。もっと寒い内に行きたいところがあるのだ!
最近東北北陸の日本海側、いわゆる裏日本にいると、寒さには立体感というものがあると思うのだ。豪雪。それに伴う独特の湿気。引き締まった魚。寒の水で仕込まれた新酒。暖かいストーブ、暖炉、こたつ、温泉などなど。それらが立体的に見えるような気がする。ついついエアコンで部屋を暖めてしまう、冬のセピア色一色でのっぺらぼうな太平洋側の乾燥地帯にいると、その立体的な寒さを感じたくなる。
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