岩手県西和賀町の穴薬師神社奥の渓谷に出来た氷瀑(ひょうばく)つららの集合体のようなもので、渓谷の断崖にこの季節自然と生まれるという。すこし黄色かったり青かったりする色は、断崖の上に生えている木の養分だとか。厳冬期の風景写真って大抵、白か黒かセピア色でしか表現できないのに、刻々と僕のタイムラインに流れてくる西和賀町の瀬川 強さんの写真には、薄いブルーだったり、鮮やかな緑色だったり黄色だったりという色が送られてくる。なんで西和賀の冬にはあんなに鮮やかな色があるんだろうという秘密をさぐりにやってきた。


凍り付いた川の底で反射しているかすかなエメラルドグリーンの水。

瀬川さんのフェイスブックのタイムラインには写真ではなくご自身曰く「写画」として、いわば自然を切りとったアートとして、瀬川さんの住んでいる西和賀町周辺の風景を撮っておられるのだが、実際に真似て撮ってみると、なかなか発見が多いもので、冬でも自然の風景の中に、鮮やかな色が付いている場所があるものである。しかし、ここに来るたびに気付かされるのは、まったくカメラの性能ではなく、写真撮影の技術でもなく、自然環境に対する好奇心と、常に周りでなにが起きているのかを発見する視点と、人が暮らすことがとても難しい土地に住むという覚悟だなあと思う。


凍り付いた川の底で反射しているかすかなエメラルドグリーンの水。


西和賀周辺は奥羽山脈のど真ん中でもあり、この季節は完全にモノクロームの世界。


この地域特有の鉄鉱石の断崖の朱。


凍り付いた湖に現れる氷の紋様「氷紋」


瀬川家のお二人と、たまたま一緒に行くことになった面々。