青森県八戸市周辺の郷土料理「そばかっけ」初体験。書いた字のまま、そばを切った後にのこる、そばのかけらを出汁で煮て、ねぎみそや生にんにくのすりおろしを乗っけて食べる。起源はよくわからないけれど、かけらまで食べないと生きていけないくらい食べものがなくなる飢饉があったからなどと想像される。

八戸と盛岡は江戸時代に南部藩として一つの文化圏であった。盛岡周辺は現代、じゃじゃ麺、冷麺、ひっつみ、などなど、麺文化が花盛りだけれど、これらはたぶん満州引き上げの人達が持ち帰ってきた食文化と、もともとあった「わんこそば」とのミックスである。

そもそも日本中でご当地ラーメンがひしめくような状況になっているのは、かつて日本と中国が戦争をしていた名残りでもあるのだが、大陸からの引き上げで持ち帰ってきたものと、元々あった郷土料理がミックスされた麺文化は日本中どこに行ってもよく見かけるのだが、このあたりの地域はそれを顕著に感じる。

ちなみに青森県名物「せんべいじる」は結構最近開発されたばかりのご当地グルメだそうである。いずれにせよ小麦粉系グルテン系と揶揄されがちなあの雰囲気の食べものたちは、雪降る北国でガタガタ震えながら食べるのが最も美味いと思う。昨夜の八戸は-6℃くらい。東京でこういうものをつくって食べてもなんか嘘っぽく感じてしまうのは、こういう気温になることがまずないからなんだろうなあ。寒さ万歳!


本日の酒は陸奥八仙(大吟醸)