印刷会社の年末進行ということもあり、本来の入稿期限である15日の夜、とはいかないまでも、16日の午前中に入稿できた。表紙は、ぎっくり腰になった翌日、撮りに行けなかった郡山のセリでつるされていたという枝肉。撮影:山下 雄登 (Yuto Yamashita)。あばら骨の6本目と7本目の間をきりとって、そこから霜降りの具合を確かめるという、その間からちらりと見えているのが、今回の表紙。

福島県いわき市。行く度に思うが不思議な場所である。東北であって東北でないような温暖な気候。そこから来るのか陽気な人柄の人達。そしていわきで出会う一次生産者のみなさんは、必ずバイクをもっていて、若いある一時期はそれに乗り回って特攻服を着ていて、赤かったり黒かったり原色好きなあの感じ。あれは、たぶん民族性なんだろう。あのスタイルは昭和のある一時期の若かりし頃のあやまち的ななにかではなく、いわきの人々の精神性の奥底にある、きっと、江戸時代より前は海賊かなにかだったに違いない。なので決して暴走族などとは言わない。会津や他の東北全体にある雪深い、冬は雪と雲に閉ざされる感じとは、まるで逆の東北のハワイが東北の南東角にある。



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