東北食べる通信6月号の入稿が完了。通巻48号目、丸4年が終了した。今回もまた、台割りの都合上使われなかった写真をここに掲載したいと思う。

久々に船上を自分で撮る。午前3時起床、3時半出航。夏至も近く、既に空は少し青みがかっていた。雨が降るか降らないかというギリギリの天候、山々は霧が麓までかかっており、出航して5分で着く八角形の養殖場では30分ほどの戦いであった。慣れないカメラ、慣れない25ミリの画角と船上でのレンズ交換。しかし予想以上にカールツァイスレンズは独特の朝靄の風景の色をたたき出してくれた。

表紙の銀鮭は船上で氷水漬けにされた直後であり、まだかろうじて生きている。生きているから、銀鮭特有の鱗のテカリがまるで銀のように反射するようであり、下記5枚目の銀鮭は市場でセリにかけられる直前のものなので、仮死状態かお亡くなりになっていて、魂が感じられない。東北食べる通信を編集する上でこれまでも表紙を選定する理由は、生き物であるかどうかということを無意識に考えてきたような気がする。

主人公ではない、という理由で外されてしまった漁師の写真。今回のベストショットだったのだが。

徐々に夜が明けて行く。この湾は朝からたくさんの漁師が働いていて、活気を感じる。




鱗の反射と目の色から、既に生気が感じられない。構図的にはこちらの方が表紙向けだがカット。




漁師、鈴木さんは趣味でアワビを飼っているらしい。

女川といえばシメはやはり『おかせい』の竜宮城のような海鮮丼で

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