東北食べる通信11月号の入稿が完了。二度目の里芋、二度目の相馬。今回の生産者である菊地将兵さんは、取材一日目の夕方、港からもらってきた魚の生ゴミを鶏の餌にする為にドラム缶で煮込みながら、自分を育ててくれたお婆さんの話をしていたことが妙に頭に残っている。親の世代には、無いけれども祖父母の世代にはあったものが「信仰心」だと言っていた。これまで取材してきた中でも何人かの生産者さんが、お爺さんお婆さんの世代によって育てられ、そこにヒントを見つけ、独自の営農スタイルを築かれている方がいる。

それと同時に、一切誌面に書かれなかったが、食っていくための農協に卸している野菜の仕事もされていて、そのバランス感覚を書いたら良かったのだろうけれど、書かれなかったのでここに書き残しておく。理想と現実の狭間で葛藤する相馬の農家さん、漁師さんが集まって深夜2時過ぎまで痛飲された結果、菊池さんは編集長共々バッチリ2日酔いになりつつも、取材2日目は息子の松陰くんがスコップを持ってがんばるという絵が撮れた。結果オーライなんだろうか。