年を越して1月に入ると、ぐっと風も水も冷たくなり、太平洋側の晴天の太陽光の強さと重なって、海の青さが引き締まって見える。海草にも旬というものがあるってことに気がついたのはここ何年かのこと。ワカメの場合は地域差が多少あるが、1月から5月くらいの、海が冷たい季節で、3月からいわゆるワカメである葉の部分が旬となり、1月の今頃は早採れと呼ばれるやわらかい新芽の季節である。

ちょっとがんばってるスーパーでは最近、鮮度の良い海藻を売るようになって、この仕事のお陰で旬がわかるようになった僕は、年明けから春先までスーパー経由でも海藻の季節を楽しめるようになったのだが、旬の頃は入ってる保存料が少ないのか、雑味が少なく感じるのが特徴なのである。塩蔵や酢の物のような保存のための味付けなしで、そのままの海の味を味わえる。










岩手県大船渡市吉浜集落。家々が崖の上に建てられ、海を見下ろすように集落がつくられており、これまで取材してきたどこの浜とも違う空気に満ちている。正月明けで船に松の飾りがしてあるあたりが更にその空気を神秘的にしているのかもしれない。この空気感のある場所に共通するのは、そこに昔々、少なくとも千年以上の昔から人が住んできたような集落に共通するものだ。