まつろわぬ民の記憶

『まつろわぬ民』の国、東北。東北食べる通信の東北6県の取材の合間に見えたこと。

厳冬に天使舞い降りる夕陽の沼

水辺の風景というのは、どこへ行っても無条件に引き込まれるもので、北海道・東北地方の場合はハクチョウやマガンなどといった、シベリアとの行き来をする渡り鳥がその水辺の主人公となる。秋になると南下して渡って…

まるまる一匹の魚から見える、部分と全体

とある都内の魚屋にて。そこはいろんな魚がまるまる一匹売っているという珍しい魚屋である。いまの時期だと、ハタハタ、どんこ、ハマチ、あー、あとなんだったっけ、ズワイガニもアオリイカも、はたまた新巻鮭まで、…

今年一番の干し柿

弾丸日帰り山形へ。かみのやまの農家 北澤 正樹 さん宅にて、今年一番の干し柿をかける瞬間を撮る。蔵王の峰に雪が降ると、蔵王おろしが吹いてくるようになって、その冷たい風が干し柿を甘くさせるんだそうである…

ヤマメのコンフィとラフランスの芋煮

東北の秋の味覚を味わう。山形県大江町の 稲葉 鮎子 吉田 勝信 夫婦宅にて、ラフランスの芋煮を作ってみた。 前菜は「もって菊」山形県では食用菊を食べるらしく、さっと茹でて、醤油で和えて、更に山形風に食…

夕陽を受けて燃えるような色の蕎麦

東北食べる通信10月号取材中。通ったことは数えきれず、取材先としてははじめましての花巻市。日中の岩手は涼しく、生きていく上ですごく快適な気温である。東北地方、当然のことながら秋の進行は毎年早くて、全体…

初めての日本海

初めての日本海の漁船の取材。午前4時出航、山形県鶴岡市沖2km付近の近海で、正午12時帰港までの約8時間の漁の取材に出た。延縄漁で、獲物はサワラ。日本海といえば、荒れ狂う白波と曇天という出来上がったイ…

黄金色に反射する水田

田植えをしたばかりの水田の一田一田に反射する夕陽が、刻一刻と隣の田んぼに移ってゆき。ひとマスひとマスを金色に染め上げていく。6月10日夕刻、上空1万mから見えた山形県は最上川と庄内平野(上・鶴岡市、酒…

神様は、あえて必要だったんじゃないだろうか

昨夜お世話になった、元朝日新聞の記者、木瀬公二さんから聞いた話。 遠野のカッパ(河童)。カッパは本当に居るのか?いるとかいないとか以前に、居ることにしないと生きていけないだけの厳しい自然環境だった。不…

そばかっけ。南部藩は麺文化だらけ

青森県八戸市周辺の郷土料理「そばかっけ」初体験。書いた字のまま、そばを切った後にのこる、そばのかけらを出汁で煮て、ねぎみそや生にんにくのすりおろしを乗っけて食べる。起源はよくわからないけれど、かけらま…

厳冬の極限の中の鮮やかさ

岩手県西和賀町の穴薬師神社奥の渓谷に出来た氷瀑(ひょうばく)つららの集合体のようなもので、渓谷の断崖にこの季節自然と生まれるという。すこし黄色かったり青かったりする色は、断崖の上に生えている木の養分だ…

飢えとの戦いが美味いものを生み出していった

里でも雪が降りはじめる直前の季節に、燻りがっこづくりが始まっていた。あらゆる収穫物が、長い冬の保存のために仕込まれているのがいま。丁度一年前は男鹿半島でハタハタの取材だった。ハタハタも獲れたらすぐにハ…

雲の上のウインドウアート

紅葉真っ盛りの中の花瓶というか、ウインドウアートというか。各窓毎に、生えている草木がひとつひとつ違う。昭和44年閉山して放置され、あるとき窓ガラスが割れて、そこに住み着いた鳥の糞かなにかによって、たぶ…

山、盛大に笑う

湖に沈んでいる木はシロヤナギ。これでも雪解けによる満水時よりは1メートル近く水位が下がっており、間もなく田植えの季節になるとダムが水を放出し、水位は一気に下がる。そのため木は枯れることがないんだそう。…

秋田県八峰町八森漁港、瞬間最大風速30.5m

すべての風と雪が秋田県に向かってやってきているような天気図の日に。風速20m、波の高さ5m。足踏ん張ってないと、ジャンプした瞬間に風に吹き飛ばされるような暴風雪。この日「秋田県八峰町では瞬間最大風速3…

田んぼに初めて白鳥がやってきた日のこと

写真は2012年3月。全部で70羽近くの白鳥がやってきた日の夕方16時半頃。菊地さん撮影。秋田県の潟上市で米づくりをしている 菊地 晃生 さんと今朝、朝の犬の散歩をしていると田んぼの方から「クォークォ…

僕らは、おばあちゃんの味が食べたい

食の都・庄内。山形市から車でだいぶ離れたところにあるらしい、アル・ケッチァーノなるイタリアンレストランが三つ星レストランより美味い。なぜ美味いかというと、その土地でとれた食材のみをつかっているからだ、…