東北食べる通信 2017年2月号



東北食べる通信の表紙は基本的に、食材そのものを撮るようにしてきた。なので今回も現地で搾りたての牛乳を前にしばらくねばった。ねばってはみたのだが、結局どれだけ良い牛乳でも、それをそのまま写真としてお伝えすることは難しく、たとえ照明一式持ち込んで綺麗なミルククラウンが撮れたとしても、それはなんか違うなぁと思いバッサリ捨てることにした。
結果的に表紙になっているのは、牧場で無意識に撮っていた牛の後ろ姿。中洞(なかほら)牧場の牛は、後ろ姿が丸い。春夏秋冬常に放牧されたまま、冬でも雪の中で過ごす牛たちの後ろ姿は、丸くなるそうである。(放牧を前提とした酪農は日本国内の全酪農の2パーセントしかなく、草を食べて育つと横っ腹の部分にある第一胃が大きく育った結果丸く見える。詳しくは本誌参照)それからなによりもその乳首から出てくる位置に偶然にもルビである「ぎゅうにゅう」の文字がピッタリはまった(位置は毎回決まっている)ので、ああ、もうこれしかないなと。

内容についてはてんこ盛りで、編集関係者それぞれの思い入れが強く、特に東北開墾スタッフ 加藤 翼 (Tsubasa Kato) くんの卒業制作2ページなどなどもあり、イレギュラーな判断ながらも今回18ページ構成である。(本来16ページ)完成直前まで台割り構成も紛糾し、二転三転。一般的な印刷では4の倍数でしか印刷できないものを、編集長の強い情熱によって、どうやって2ページだけ増やしたのかについては、今月末のお届けをお楽しみに。

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taberu201702
東北食べる通信 2017年2月号
東北食べる通信の表紙は基本的に、食材そのものを撮るようにしてきた。なので今回も現地で搾りたての牛乳を前にしばらくねばった。ねばってはみたのだが、結局どれだけ良い牛乳でも、それをそのまま写真としてお伝えすることは難しく、たとえ照明一式持ち込んで綺麗なミルククラウンが撮れたとしても、それはなんか違うなぁと思いバッサリ捨てることにした。 結果的に表紙になっているのは、牧場で無意識に撮っていた牛の後
taberu201701
東北食べる通信 2017年1月号
長かった。通常、月末に取材して、12日前後にレシピ撮影を行い、13〜15日あたりには写真、イラスト、文章、などなど、が揃い最後の調理を行い、16日には印刷の(株)イニュニックに入稿するという流れでつくってきたのだが、22日の昨夜やっと入稿にこぎ着けた。ここまで遅れた第一の要因は、大寒波により若布漁の撮影が延期し、材料が揃わなかったこと。写真が無いので、別の企画をという話も出たが、漁に出れない
taberu201612
東北食べる通信 2016年12月号
印刷会社の年末進行ということもあり、本来の入稿期限である15日の夜、とはいかないまでも、16日の午前中に入稿できた。表紙は、ぎっくり腰になった翌日、撮りに行けなかった郡山のセリでつるされていたという枝肉。撮影:山下 雄登 (Yuto Yamashita)。あばら骨の6本目と7本目の間をきりとって、そこから霜降りの具合を確かめるという、その間からちらりと見えているのが、今回の表紙。 福島県い
taberu201611
東北食べる通信 2016年11月号
野本さんのラ・フランスは花だった5月から数えて計3回通った。丁度5月号蔵王ハーブの取材(5月3日)の前日に花を撮影していた。2回目は収穫のとき、3回目は出荷のとき。農産物はいきなり収穫のタイミングで取材をしても、それがなぜそうなったのか立体的に把握することが難しく、また誌面の写真構成の上でも何度も現地に行けると有り難いのである。取材の中で、野本家のキヌエばーちゃんに「さつまいもを甘辛く炊いた
soba
東北食べる通信 2016年10月号
40号目にして初めての東北開墾の拠点であり、編集長の地元でもある岩手県花巻市を取材した。今回取材先である、酒勾徹さんの農園ウレシパモシリに行ったのは、もうかれこれ3年半も前の2013年の、まだあたり一面セピア色で東北の遅い遅い春が始まる少し前の季節だった。 あのとき農園の田んぼの畦道に一定間隔に生えているハンノキの稲架木を見たとき、自分の中の記憶の風景と結びついた。それはまぎれもなく、僕の
sawara
東北食べる通信 2016年9月号
3回連続の海・魚介類が終わった。取材で出た初めての日本海はあおかった。蒼・碧・青、どの漢字が最も当てはまるのか悩ましい。アオというよりは鮮やかな水色というか、そこにまだ強烈な夏の終わりの太陽光がサワラの鱗に反射して見えるエメラルドグリーンに相まって、取材の日は、北国の海なのに、なんだか南国の海のような一日だった。 サワラという魚は、とにかく日持ちがしないということで有名な魚であり、瀬戸内海
mekajiki
東北食べる通信 2016年8月号
急遽、5日間に渡る太平洋上の船上取材だった。そうです。写真は主に船上カメラマンを名乗る 山下 雄登 が撮影。38号目にして遂に現地取材に行けなかったが、編集長 高橋 博之 の思い入れの強さで出来上がったようなこのメカジキ号に彼が書いた文字の総数は14,956文字。一万字レポートならぬ一万五千字レポートである。 2人が船上で撮影した写真も2千枚近く、16GBにも登る。これらをひたすらに読み込
h1
発酵する正餐 メニューパンフレット
全国各地の発酵食品を、アル・ケッチァーノの奥田政行シェフが監修・料理し、身体と知識の両方が喜ぶ知的エンターテイメントなひととき「発酵する正餐」イベントのメニューパンフレットを、この企画の仕掛け人である 中山晴奈 さんとつくった。 表紙は乳酸菌、酵母菌、麹菌などをイメージしたサークルをタイポグラフィで。中のページは、コース料理で出てくる発酵食品の製造過程についての解説を、イラストを 中山晴奈
taberu201607
東北食べる通信 2016年7月号
しじみというものが放つ独特の艶やかさがある。おそらく、湖面から出てきた瞬間のしじみは、こんな、ぬめっとした、黒光りした姿をしているのです。まだ半分湖水に浸かっているしじみ。(撮影: 黒田 知範)彼はおそらくシャッターを切った瞬間、これが表紙として使われることになるだろうなどとまるで思ってなかったと思いますが、このぬめっとした黒で、37号目の東北食べる通信をお届けします。 創刊からまる3年が
guruguru
GURUGURU REPUBLIC
7月4日、長い長い産みの苦しみを経て、2010年からかれこれ5年ちょっと続けてきた岡山県西粟倉村のウェブサイトであるニシアワーが、リブランディングしました。今月、段階的に公開作業を続け、ほぼ当初予定していたかたちになったのでみなさまにお知らせしたいと思います。 そもそも話の発端としては、今年の正月も明けた頃から始まった。どうも西粟倉の牧さんが新しい会社をつくるらしい。それも対象とする地域が
yaseifukki
野性復帰計画 ウェブサイト
– URL ▶ http://yaseifukki.jp Data : 2014.04 – 2016.07 (version2.0) Client : 株式会社野性復帰計画 Visual Identity, Edit, Web design : 玉利康延 Illustration : 上川七菜(半月舎) Photo : 矢野春彦(SJフォト) Manegiment, Edi
tanberu2
東北食べる通信 2016年6月号
表紙は宝石箱をひっくり返したような感じ。最もじゅんさいが美しく見える状況を取材のときから約2週間考えた結果、ネバネバゼリー状のものをまとっているじゅんさいそのものの質感が、近くで大きく見えることが最もじゅんさいらしいなあ、と、思い至った。 最近家の近所に池があるからか、淡水の植生が興味深く、そういえばじゅんさいも、スイレンやハスと同じ、淡水に生息している植物であり、かつては日本中の沼や池に
taberu201605
東北食べる通信 2016年5月号
ハーブ。日本語では香草と書く。新緑わさわさの季節に、表紙は収穫済みフレッシュハーブによる生け花(実際にお届けされるものをベースに)表紙を開くと、24種類のポットハーブによる庭造りを目指した。3月号で表紙を一新してから、表紙づくりをいろいろと試してみている。枠をとっぱらったら空間が広がったような気がする。 レシピは、今回、いかにおばちゃんの趣味の世界にとどめず、男子がハーブに興味を持てるのか
azero
エーゼロ株式会社名刺
岡山県西粟倉村の新会社エーゼロ(株)への最初の納品物として、社名ロゴとその社名の由来となったA0層のイラストを描いた名刺をつくりました。(イラスト= 萩原 菫 ) A0っていうのは、紙のサイズのことではありません。社長いわく、「森の中で堆積した落ち葉が腐葉土となっていく、表層のふかふかした土の層を指す生態学用語」だそうです。だいぶマーケティングオリエンテッドでもなければ、受取手ありきの表現
hanasaka
hanasaka時計 for iPhone
hanasaka時計、リリースしました。フライング公開していたVer1.0.2 における、起動時にロゴ表示で固まってしまうなどのバグを解消した、正式なファーストリリースになります。対応しているのはiOS9.0以上、iPhone5S以降です。iPadでもiPhoneアプリとして動きます。 ダウンロードはApp Storeからどうぞ。 https://itunes.apple.com/jp/a
taberu201604
東北食べる通信 2016年4月号
季節的にまだアスパラガスが生えてなく、ほとんど写真撮影できず、自分で撮ったのは表紙のみなので、表紙に全力投球。二度目の喜多方。アスパラガス号でありつつ、喜多方ラーメン号でもある。メインのレシピは薩摩出身の 黒田知範 がつくる喜多方ラーメン+アスパラガス。彼も今回取材に同行し、滞在中4店の喜多方ラーメンを食べながらイメージを膨らませたという。いままでのレシピで最も美味かったんじゃないだろうかと
taberu201603
東北食べる通信 2016年3月号
表紙は冷たい水に浮かんでいる艶やかなわさび。わさびの旬は特に無いが、花が咲いているのは丁度今頃らしい。このわさびが育つ水は早池峰山に降った雪が何年も経って湧きだしている湧き水なのだが、今回増量特集となっている花巻の佐々長醸造さんの醤油も、やはり早池峰山の湧き水をつかって作られている。 そして、その水が遠野市と花巻市の境界付近の猿ヶ石川で合流し、遠野から流れてくる2013年10月号の伊勢崎さ
umakura
馬と暮らすまち遠野 ウェブサイト
岩手県遠野市綾織。「勝手に公共事業をやっているんです」と、農家の伊勢崎さんは、見学にやってきていた遠野市の職員の方を前に言った。ああ、なるほどそういうことか。と。じゃあまずそのやりたいと思っている公共事業を地図に描いてしまいましょうよ、ということでトップページのヴィジュアルができた。背景の元となっている航空写真は、パラグライダー乗りの伊勢崎さんが、いつも空から見ている風景である。わざわざこの
hanasaka_clock_2016
hanasaka時計 コンセプトブック
hanasaka時計をクラウドファンディングで支援していただいた方のための、2016年のカレンダーに見立てたコンセプトブック。1月〜12月まで各月10枚づつ、計120枚の写真による八百万神をヴィジュアライズしたカレンダー、実際にhanasaka時計で見れるもののプロトタイプをつくった。 コンセプトブックの表紙は「キャベツの花」。120枚の写真をこれまで撮影してきたものの中から集めて来る中で
taberu201601
東北食べる通信 2016年1月号
これまで東北食べる通信では、同じ品種を二回やることはなく、初めての二回目の牡蠣だ。漁師の佐々木さんが生の牡蠣が苦手ということなので、表紙は蒸し牡蠣で。牡蠣の色を一色決めるのがとても困難なので、題字一文字ずつ違う色になっている。増量特集の「椿油と山葡萄ドレッシング」とセットで蒸し牡蠣にしてお召し上がり下さい。今回はレシピも加熱押しであります。 イラストページもこれまで5人のイラストレーターさ
tono2
馬と暮らすまち遠野・A1パネル&ポスター
馬搬(ばはん)書いて字の如く、馬が運搬してはこぶ。山に植えすぎた杉の間伐材を馬で曳いて山から切り出し、それを材料にして古民家を改装して外からこの地域、岩手県遠野市綾織にやってきたゲストが滞在するスペースを作ろうとしているのが2016年年初の今だ。建物はやっと屋根を直し始めたところで、今年の夏のオープンを目指している。 そもそも、僕がここに初めてやってきたのは、確か2013年の春、まだ東北食
taberu201512
東北食べる通信 2015年12月号
12月恒例の海のご馳走シリーズ。他の魚種に比べると圧倒的な大きさのクロマグロ。そのスケール感をどうお伝えしようか悶々と悩んだ号でした。今年は赤い表紙が多かった。3月槍烏賊、4月豚、5月紅海老、9月海鞘と、もう無いだろうと思っていたら最後にもう一つ待っていた。 今回で通巻30号を迎えました。いつまで続けるんだろう、と毎回思いつつ、笑っていいとも(放送32年で終了)や、渡辺篤史の建もの探訪(放
taberu201511
東北食べる通信 2015年11月号
最近、いわゆる地域活性化とか地方創生とかいう話は、どこもかしこも外からいかに人を連れてきて、外から血を入れて、その場所を元気にしていくか、という話ばかりである。それで良い所もあるが、それ以外の方法もあるというのが11月号特集の齋藤瑠璃子さんのお話。 僕らは無意識に「外」と「内」を使い分けている。使い分けすぎていて最近僕は疲れている。外から来た人、帰って来た人、土の人、風の人、都市にいる人、
taberu201510
東北食べる通信 2015年10月号
10月号というのは毎年情報量が多く、最低2生産者、去年は3生産者も一号の中に登場した。通常他の月だと0.8〜1.2くらいの情報を1にまとめるものを、10月号は2を1にまとめるような作業が発生するので、秋の収穫の時期は農家でなくても大変である。写真も二泊三日の取材での計2,000枚近くの中から選び、表紙や特集で大使いしている写真が撮影しなおしになったりとてんやわんやだ。そのぶん、かなり立体的に
taberu201509
東北食べる通信 2015年9月号
創刊以来最多登場3度目の石巻市。2度目の牡鹿半島。今回は出港30分で船酔いによりノックアウト。ホヤの養殖棚は浮力が高いために酔いやすいそうな。編集長以下乗り合わせたスタッフみんな惨敗の中、船上カメラマンを自称する山下雄登くんの三半規管は超人的に元気で今回も彼の撮った写真によりみなさんに現場の雰囲気をお伝えできるという次第であります。 しかし、気になるのは昨日のチリ地震による津波は大丈夫だっ

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